●出る杭は打たれる
読み(ひらがな)でるくいは うたれる。 |
意味世の中(社会)で、よく目立ち、すぐれた才能を持つ人は、 他人から、ねたまれたり、憎まれたりしやすい、というたとえ。 |
解説ごくあたりまえに、その能力を、現した人にとっては、少し悲しい言葉のように、 思われますが、それが現実なのかもしれません。 また、もう一つの意味として、出すぎた振る舞いをすると、 他人から非難されやすいという意味もあるようで、この、やり過ぎの場合には、 まわりとの調和の足りなさを、指摘し、いましめる意味があるようです。 いずれも、もとの意味としては、まわりより、高く出すぎている杭は、 他のものと高さが同じになるよう、打ち込まれてしまう、という ことから生まれているようです。又、この句は、「出る釘は打たれる」とも言います。 このことわざの状況を避ける為にあるのが、「愚を守る」ではないかと思います。 |
重要語の意味出る=特に目立ち、その姿を現す。 杭=「くい」と読み、土の中へ、うめ込む長い棒のような木材。 打たれる=「打つ」の受身的表現。 打つ=@くいなどをたたいて、目的の中へ、入れ込む。A非難する。 ねたまれる=「ねたむ」の受身的表現。 ねたむ=他人の優れた所を、うらやましく思い、その長所を憎む。 出すぎる=ちょうど良い程度を超えてしまうこと。自分の立場をわきまえず、 それ以上のことをする。でしゃばる。 |
いわれ(歴史)と重要度北条五代記。 老子述註。 重要度=☆☆☆ |
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