●衆口金を爍かす

読み(ひらがな)

しゅうこう きんをとかす。

意味

多くの人たちが言う噂や悪口は、正しいことさえも、間違ったことに変えてしまうちからがある、というたとえ。

解説

ある人が、正しいことを言ったとしても、その人が、多くの人たちから悪口を言われ、悪い噂になれば、 その人の正しいことが、正しくないものになってしまう。つまり、人の噂は、とても恐ろしいちからがある、 ということのようです。多くの人が、口にする悪い噂は、美しくかたい金属さえも、溶かしてだめにしてしまう、 ということから生まれたことわざのようです。多くの人たちの讒言(ざんげん)が、価値のあるものを、だめにしてしまう、ということかと思います。

重要語の意味

衆口=「しゅうこう」と読み、多くの人たちの言葉。多くの人たちの噂や悪口。  金=「きん」と読み、美しい黄色の光を放つかたいもの。とても価値のあるもの。  爍かす=「とかす」と読み、金属をとかす。溶かす。物の価値をなくしてしまう。  噂=「うわさ」と読み、確かでないことを言いふらすこと。  悪口=「わるくち」と読み、他人を悪く言うことば。「わるぐち」とも読む。  間違い=「まちがい」と読み、正しくないこと。まちがうこと。  金属=「きんぞく」と読み、1つの元素からできていて堅くて光っているように見えるもの。  溶かす=「とかす」と読み、形があり動かないものを水のようにやわらかくしてだめにしてしまう。  讒言=「ざんげん」と読み、人を苦しい立場にするため、うそをついて、その人を悪く言うこと。 

いわれ(歴史)と重要度

国語・周吾下。   史記。    重要度=☆☆☆     難易度=やさしい

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