●天知る地知る我知る人知る
読み(ひらがな)てんしる ちしる われしる ひとしる。 |
意味隠し事や悪いことは、必ず発覚する、という戒め。 |
解説かくしごとは必ず、表にあらわれるから、慎まなければならない、ということのようです。 だれにも知られていないと思って悪いことをしても、天の神さまと、 地の神さまが、そのことを見ているし、私とあなたもそのことを知っている。 だから、何かを秘密にしたり、悪いことはできませんよ、ということです。 「四知(しち)」とも言うようです。このことわざには、次のような中国の古い言い伝えがあるようです。 『ある役人が、国の学者・ようしんの所へ、自分の役人の立場が、もっとよくなるように学者へおくりものを しようとし、「だれも見ていないから、いいでしょう」と言ったことに対して、学者は、「天の神と地の神と 私とあなたが知っているではないか」と、そのおくりものを断った』という話です。 |
重要語の意味天=「てん」と読み、天の神。神さまが住んでいると考えられているところ。 知る=「しる」と読み、わかる。みとめる。 地=「ち」と読み、@地を支配する神。A大地。 我=「われ」と読み、わたし。 人=「ひと」と読み、自分以外の人。他人。 隠す=「かくす」と読み、外から見えないようにする。秘密にする。 発覚=「はっかく」と読み、秘密や悪いことなどが他の人に知られること。 戒め=「いましめ」と読み、してはいけないこととして注意しなければならないこと。 慎む=「つつしむ」と読み、守るべきことを破(やぶ)らないように注意する。 秘密=「ひみつ」と読み、他の人に知られないようにしていること。 四知=「しち」と読み、だれも見ていないと思っても天と地と私と人(相手)が知っているということ。 神=「かみ」と読み、目には見えないけれど私たちの行いなどを見て、その善悪によって禍福を与えると考えられているもの。宗教上の信仰の対象となるもの。 断る=「ことわる」と読み、いらない。必要ない。 |
いわれ(歴史)と重要度後漢書(ごかんしょ)・楊震(ようしん)。 毛吹草。 太平記。 重要度=☆☆☆ |
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