●聖人に夢無し

読み(ひらがな)

せいじんに ゆめなし。

意味

全てを悟ったような聖人は、眠っていても夢を見ることなく安眠する、ということ。

解説

悟りを得たような心の状態にある聖人は、世の中の邪念にとらわれることがなく、 眠っている間も心が乱れないので夢を見ることがないということのようです。世の中を正しく見て邪念がなくなれば、 夢を見ることもないということのようです。

重要語の意味

聖人=「せいじん」と読み、頭がよく性格もよく行いもよい為、世間から優れた人であるとされる人。孔子、釈迦、キリストなど。  夢=眠っている時に、自分が何かをしたりしゃべったりしているように感じる心の状態。  無し=ない。  悟り=「さとり」と読み、仏教でいうところの煩悩にとらわれない心の状態。  眠る=「ねむる」と読み、体を休め目を閉じ何も考えず外とのやり取りがない状態。  安眠=「あんみん」と読み、安らかによく眠ること。  邪念=「じゃねん」と読み、現実世界を正しく見ることができない為、間違った考えをすること。 

いわれ(歴史)と重要度

荘子・大宗師(だいそうし)2。  淮南子・俶真訓(しゅくしんくん)。  世阿弥作の謡曲・清経(きよつね)。   重要度=☆☆☆

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【道教の荘子】