●北枕に寝るな

読み(ひらがな)

きた まくらに ねるな。

意味

北の方向に、頭を向けて寝るのは、縁起が良くないので、してはいけない、ということ。

解説

北枕が、嫌われるようになった理由は、お釈迦さんが亡くなった時のことと関係があり、 お葬式で、亡くなった人を北枕に寝かせるのも、このことを、まねして行うようになった為のようです。 お釈迦さんは、もう少し、長く生きることができたはずなのに、お弟子さんが望むより早く、 亡くなったことを、悪いこと(不吉なこと)として、受けとめたのが、 理由の一つでは、ないかと考えられます。

重要語の意味

北枕=「きたまくら」と読み、枕を北にして寝ること。北の方向に頭をおき、 足を南にして、寝ること。  寝る=体を休める為、体を地面と平行にして、横になる。  縁起=「えんぎ」と読み、よいことや悪いことが起きる前のきざし。  お釈迦さん=「おしゃかさん」と読み、2500年程前に、インドの地で、 煩悩を離れて、正しい道理を悟った後、たくさんの教えを、たくさんの人々に、死の直前まで、語り続けた人生の先生。  煩悩=「ぼんのう」と読み、人の苦しみなどを生み出す、たくさんの 汚れた心。主には、貪(むさぼり)、瞋(いかり)、癡(無明、愚かさ)、 慢(おごりたかぶり)、疑(うたがい、ためらい)、悪見(誤った見方)がある。  亡くなる=死ぬ。 

いわれ(歴史)と重要度

お釈迦さんが、亡くなった時に、北枕だったので。    重要度=☆☆

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北枕

お釈迦さんが、亡くなった時、なぜ、頭を北に向けて亡くなったのか、 明らかな理由は、わかりませんが、お経の中では、お釈迦さん自身が、 そうして欲しいと、お弟子さんに頼んだようです。 北枕の理由は、亡くなった地、クシナガラーにあるようです。 お釈迦さんは、故郷の地へ向けて、旅を続けていましたが、その途中で、 病を起こし、クシナガラーで、死をむかえることになったようです。 クシナガラーでの故郷の地は、北の方向だったので、頭を北に向けたという説と、 仏の教えが、北の方向で、長い期間、残るようにする為という説が あるようです。故郷の地は、当時の地名、カピラヴァスツで、 シャカ族の都のある所(現在のネパールの南)ですが、この当時、 すでに、シャカ族は滅亡していたようです。 お釈迦さんは、頭を北にし、右のわきばらを下にして、西の方向を 向いて、亡くなったようです。

寝る
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