●借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔

読み(ひらがな)

かりるときの じぞうがお、かえすときの えんまがお。

意味

人は、お金や物を借りる時には、やさしくにこにこした顔をするが、返す時には、 あまり、いい顔をしないということのたとえ。

解説

借りる時には、お地蔵さんのように、やさしい顔をしていても、返す時には、 えんまさんのような怖い顔になってしまうことから生まれた句。人間の身勝手さを 皮肉った句。京都では、「済(な)す時の閻魔顔」と読むようで、「済(な)す」は、 「返す」と同じ意味のようです。

重要語の意味

地蔵=地蔵菩薩の略、お釈迦さんの死後次の仏さまが現れるまでの間、人々を救ってくれるという 悟りを求め仏になろうとする修行者。ふっくらとしたやさしい、にこやかな顔をしているらしい。  閻魔=「えんま」と読み、地獄に落ちた人(亡者)を、どの地獄に行くのかを決める想像上の大王。 

いわれ(歴史)と重要度

京都いろはがるた。 狂言・胸突(むなつき)。   重要度=☆☆☆

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地蔵
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