●衣の袖から鎧が見える

読み(ひらがな)

ころものそでから よろいがみえる。

意味

うわべは取り繕って穏やかそうに見えるが、そのうわべの下に、別の本音がちらついて見えていることのたとえ。

解説

だれかと交渉をする時に、表向きは穏やかに見えても、その裏では強引に解決しようとする 本音が隠されていることのようです。 このことわざは、「平家物語」の次の一場面がもとになっているようです。 「平清盛を打つための計画をしている者がいるといううわさが立ち、 清盛は、その陰謀に後白河法皇がかかわっていると思い法皇を幽閉しようと 準備をしていました。息子の重盛は法皇の幽閉には反対です。 この時、重盛が清盛を諫めようとした場面で、清盛の衣の下には 腹巻がちらついて見えていました。」

重要語の意味

衣=「ころも」と読み、人が身につけ着るものの総称。僧の衣服。  袖=「そで」と読み、和服のたもと。服の腕の部分。  鎧=「よろい」と読み、昔、戦いの時に使って身を守るためのもの。腹巻鎧。  うわべ=ものの表面。  取り繕う=「とりつくろう」と読み、他人からよく見えるように外見をよく見せる。  穏やか=「おだやか」と読み、静かで落ち着いているようす。  本音=「ほんね」と読み、本当の心。  交渉=「こうしょう」と読み、だれかと話し合いをして何かを解決しようとすること。  強引=「ごういん」と読み、自分の目的のために強く物事をしようとするようす。  解決=「かいけつ」と読み、はっきりしていないことを決めること。  隠れる=「かくれる」と読み、外から見えないようにする。  平家物語=「へいけものがたり」と読み、源平合戦を語った軍記物。平清盛を中心に平家一門の 興亡をえがいている。  平清盛=「たいらのきよもり」と読み、平安末期の武将。保元・平治の乱で勝利し政治に関わるようになった伊勢平氏の武士。  陰謀=「いんぼう」と読み、ひそかに計画をすること。  後白河法皇=「ごしらかわほうおう」と読み、第七七代天皇が譲位した後、出家して院政をしていた時の呼び名。  法皇=「ほうおう」と読み、出家した上皇。  幽閉=「ゆうへい」と読み、民衆に知られないように人を閉じ込めること。  重盛=「しげもり」と読み、平清盛の長男。  諫める=「いさめる」と読み、悪いところなどを説得する。注意する。  腹巻=「はらまき」と読み、鎧のひとつ。  院政=「いんせい」と読み、昔、天皇の代わりに法皇が政治を行ったこと。 

いわれ(歴史)と重要度

平家物語・巻第二。    重要度=☆☆   難易度=少しむずかしい

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