●一将功成りて万骨枯る
読み(ひらがな)いっしょう こうなりて ばんこつ かる。 |
意味戦いに勝って、ひとりの将軍が、名をあげた陰には、多くの兵士たちの犠牲がある、ということ。 |
解説多くの兵士を従えて行く、たったひとりの軍の大将が、戦いに勝ち、功名をあげることができたのは、 人の目には届かない一万人の死んだ兵士の骨を戦場にさらしたからである、と言うことのようです。 多くの犠牲を考えず、たったひとりの人間が、名をあげることへの批判の意味があるようです。 また、仕事の場合でも、多くの人たちの陰の力があってこそ、成功できる、と言うこととも思います。 |
重要語の意味一将=「いっしょう」と読み、ひとりの将軍。 功=「こう」と読み、成功したてがら。なしとげた仕事。 てがら=人にほめられるような働き。功名。 功名=「こうみょう」と読み、てがらを立てて有名になること。 成りて=「なりて」と読み、成って。できあがって。 万骨=「ばんこつ」と読み、多くの死んだ人の骨。一万人の骨。 枯る=「かる」と読み、かれる。さらす。 陰=「かげ」と読み、人の目に届かない隠れたところ。 犠牲=「ぎせい」と読み、ある目的のために受ける損失。 兵士=「へいし」と読み、軍隊の中にいて上の人の命令により働いている人。 |
いわれ(歴史)と重要度曹松(そうしょう)の詩・己亥の歳(きがいのとし)。 重要度=☆☆☆ |
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