●満を持す

読み(ひらがな)

まんを じす。

意味

十分に準備を整えて、好い機会を待つこと。

解説

あることをする時に、前もって必要なものをそろえ、あつかいやすくしておいて、 次にくるよい時を待つことのようです。このことわざには、中国の古い言い伝えがあるようです。 「戦いをしている時、弓の矢が残り少なくなったので、矢をむだに使わないように、 弓をいっぱいになるまで引いて、そのままの状態を保ち、次に矢を飛ばすのに、ちょうどよい 時を待っている」ということから生まれたことばのようです。「満を持す」のもとの意味は、 弓に集中することによって、矢を正しいところへ飛ばすことが目的だったのだと思います。

重要語の意味

満=「まん」と読み、みちている。いっぱいになること。  持す=「じす」と読み、じする。あるかたちをたもつ。まもり保つ。  十分=「じゅうぶん」と読み、必要なものがすべてそろっていて不足がないようす。満たされている状態。  準備=「じゅんび」と読み、あることをする時に前もって必要なものをそろえておくこと。  整える=「ととのえる」と読み、そろえたものをばらばらにしないでまとめておく。あつかいやすくする。  好い=「よい」と読み、このましい。  機会=「きかい」と読み、あることをするのにちょうどよいとき。チャンス。  待つ=「まつ」と読み、準備をして時をすごす。  必要=「ひつよう」と読み、なくてはならないこと。  戦い=「たたかい」と読み、武力を使ってあらそうこと。  弓=「ゆみ」と読み、細長い竹などにひもをはり、ひものはるちからによって矢を飛ばす武器。  矢=「や」と読み、弓を使って飛ばす細長い竹のぼう。先端はとがっていて反対側は羽根がついている。  飛ぶ=「とぶ」と読み、空中を動いていく。  状態=「じょうたい」と読み、ある時に人やものがどのようになっているのかをあらわすことば。  保つ=「たもつ」と読み、ある状態をそのままにしておく。 

いわれ(歴史)と重要度

史記・越世家(えつせいか)。   重要度=☆☆☆   難易度=やさしい

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