●一行三昧

読み(ひらがな)

いちぎょう ざんまい

意味

何かをする時、一つのやり方を決め、迷うことなく、そのことになりきること。

解説

何かをする場合、心が今の瞬間の行為に溶け込むことで我を忘れ、一種の心地よさを感じることではないかと思います。 この四字熟語は、仏教の言葉の1つで、1つの修行方法を決めて、その修行に無心になって励むことにより、 心の中がおだやかに静まり乱れない状態になることを言うようです。 また、1つの修行が、日常のいろいろな場面(座る、立つ、寝る、歩く、何かを行う)でも同じようにおだやかな心を 持ち続けることにつながるという意味もあるようです。 音吉は三昧という心の状態を体験したことがないと思いますので、詳しくわかりませんが、三昧は仏教の三学の一つ、定のことで、 その心の状態の深さにより、いくつかの段階があるようです。浅い三昧であれば凡夫にも得ることができるのかもしれません。 悟りを開く前の、心がおだやかに静まった状態を三昧と言うようです。

重要語の意味

一行=「いちぎょう」と読み、1つの修行方法。1つのやり方。  三昧=「さんまい」と読み、心が清く静かになり乱れない状態。三摩地(さんまじ)ともいう。  我を忘れる=「自分が」という考えを持たない心の状態。  修行=「しゅぎょう」と読み、戒を守り繰り返しその行いをすることによって仏教の真理を知ろうとすること。 例えば、読経、写経、念仏、巡礼、座禅など。  無心=「むしん」と読み、余計なことを考えず心の中が澄み切った状態。  励む=「はげむ」と読み、目的の為に心を一つにして行う。  三学=「さんがく」と読み、仏教を実践する上で大切な3つの事柄。 戒学(生活習慣を正すためのきまり)、定学(心の乱れをなくし静けさを保つこと)、慧学(智慧)。  凡夫=「ぼんぷ」と読み、煩悩から離れることのできない普通の人。  悟り=「さとり」と読み、煩悩を離れ真理を知ること。真如を体験すること。般若の智慧。 

いわれ(歴史)と重要度

文殊般若経。  大乗起信論。  六祖壇経。   重要度=☆☆

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一行三昧