●安心立命
読み(ひらがな)あんしん りつめい |
意味心が穏やかで、どんなことにも、心が動かされないこと。 |
解説「安心」は、仏教を信じたことによって悟りに近い心を得たことを意味し、煩悩を離れ心が安らかになること、また、 「立命」は、からだを天命にまかせて、自分の利益や名声など、あらゆることに心が動揺しないことを意味しているようです。 自分のまわりで、どんなことが起きようとも、心が静かでやすらかであり、自分の欲を持たず、ただ、天命のままにその身をまかせる、 という意味があるのではないかと思います。もとは、儒教のことばでしたが、 後に仏教の禅宗の中でも用いられるようになり、「あんじんりゅうみょう」などとも読むようです。 |
重要語の意味安心=「あんしん」と読み、@仏教を信仰することによって得られる悟りの境地。A心がやすらかに落ちついているようす。心配することがなく心が穏やかなようす。「あんじん」とも読む。 立命=「りつめい」と読み、からだ(身)を天命にまかせること。天に命をまかせること。「りゅうめい」、「りゅうみょう」とも読む。 穏やか=「おだやか」と読み、こころなどが静かでやすらかなようす。 煩悩=「ぼんのう」と読み、人を悩ませ苦しめる心の中の煩わしい思い。むさぼり、いかり、ぐち、おごり、うたがいなど。 天命=「てんめい」と読み、天が人に与えた命令。天から与えられ、やらなくてはならないこと。人が天から受ける自然のちから。 利益=「りえき」と読み、自分にとってよいこと。 名声=「めいせい」と読み、世間などから優(すぐ)れていると認められること。 動揺=「どうよう」と読み、ゆれうごくこと。心が落ち着かず静けさを失うこと。 儒教=「じゅきょう」と読み、紀元前500年頃中国にあらわれた孔子を師とする教え。 仏教=「ぶっきょう」と読み、紀元前500年頃インドの釈迦が説いた教えで、中国には紀元前後に伝わっている。 |
いわれ(歴史)と重要度景徳伝灯録。 重要度=☆☆☆ |
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