●応病与薬

読み(ひらがな)

おうびょう よやく

意味

医者が、病気の症状に応じて、その病気に合った薬を与えること。

解説

医者が、かぜをひいている人には、かぜの症状をやわらげる薬を与え、おなかを痛めている人には、 胃腸の調子をよくする薬を与えて、病気を治すことのようです。もとは仏教の言葉で、仏が、人々の 心の病気を癒すために、その人に最もふさわしい教えを説いたことをたとえたもののようです。 たぶん、仏の教えをまだ聞いたことのない人には、その人の悩み事について、たとえを用いて話をし、 仏の教えをもっと知りたいと思っている人には、法についての話をするというように、その人の性質や 能力に応じて、適切な話を聞かせ、心の病気を癒していくことだと思います。

重要語の意味

応=こたえる。おうじる。返事をする。  病=病気。やまい。体や心に悪いことが起こり苦しみ悩むこと。  与=あたえる。ものなどを他人にわたす。くれてやる。  薬=くすり。病気を治すためのもの。  医者=「いしゃ」と読み、病気を治す人。  症状=「しょうじょう」と読み、病気やけがなどの状態。病気のようす。  応じる=「おうじる」と読み、応ずる。外からの求めに対してこたえる。ひきうける。  治す=「なおす」と読み、病気の原因を取り除いて健康な体にする。  仏=「ほとけ」と読み、医者の王。悩みや苦しみを取り除くための教えを説いている人。釈迦牟尼。  心の病気=「こころのびょうき」と読み、煩悩。貪(とん)、瞋(じん)、癡(ち)。  癒す=「いやす」と読み、病気や悩みなどをなおす。  法=「ほう」と読み、お釈迦さんによって説かれた教え。煩悩をやわらげる薬のようなもの。  適切=「てきせつ」と読み、その時の立場にあっているようす。ふさわしいようす。 

いわれ(歴史)と重要度

雑阿含経。   重要度=☆   難易度=ふつう

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応病与薬


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