●天網恢恢

読み(ひらがな)

てんもう かいかい

意味

悪いことをした人は、必ず天の罰を受ける、というたとえ。

解説

天は、すべてのものをまとめているので、その秩序を保つために、悪人をとらえなければならない。 そのため、天は悪人を逃さないように網をはりめぐらしている。その網は、広い天をすべておおうので、 粗い網のように思われるが、必ず悪人をとらえて罰を与えることができる、ということのようです。 「天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)。」という言葉を短くし、 悪いことは、しないようにという戒めの意味があるようです。自然の理としての秩序は、必ず悪を 裁くことができる、ということと思います。

重要語の意味

天網=「てんもう」と読み、悪事や悪人をのがさないために天が張りめぐらしたあみ。  恢恢=「かいかい」と読み、広くて大きいようす。広大なさま。  天=大自然の道理。そら。  網=あみ。魚などをとらえるための道具。  恢=ひろい。おおきい。  罰=「ばつ」と読み、悪いことをした事に対するこらしめ。2度と悪いことをしませんと思わせること。  秩序=「ちつじょ」と読み、ものごとが正しく行われる順序。  保つ=「たもつ」と読み、あることが長く続くようにする。  悪人=「あくにん」と読み、悪いことをした人。  逃す=「のがす」と読み、とらえそこなう。にがす。  粗い=「あらい」と読み、細かくなくて大きいようす。すき間が多いようす。  疎=「そ」と読み、あらいこと。まばらなこと。  漏らす=「もらす」と読み、とりにがす。にがす。  戒め=「いましめ」と読み、おしえ。注意。  裁く=「さばく」と読み、善悪などをはっきりさせる。 

いわれ(歴史)と重要度

老子・七十三。   重要度=☆☆☆    難易度=ふつう

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天網恢恢


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