●破邪顕正
読み(ひらがな)はじゃ けんしょう |
意味誤った考えを打ち破り、正義を明らかにすること。 |
解説まちがった考えが再び起こらないように、しっかりとその考えをこわして、道理にかなった正しいことを、誰でも分かるように、 はっきりさせることのようです。この四字熟語は、もとは仏教の言葉で、三論宗の教えの基本を言ったもののようです。 真理に反した邪道や邪説をこわしてしまえば、正しいことが、おのずと明らかになる、ということで、 いかにして誤った考えを打ち破るかが問題のようです。音吉は、この言葉を今回、初めて知りましたが、もとの仏教の意味は 難しいもののようです。 |
重要語の意味破邪=「はじゃ」と読み、邪道や邪説を打ち破ること。 顕正=「けんしょう」と読み、正義を明らかにすること。 破=やぶれる。こわす。つぶす。 邪=よこしまな。正しくない。いつわり。 顕=あきらか。あらわれる。 正=ただしい。道理。 誤り=「あやまり」と読み、正しくないこと。まちがい。 打ち破る=「うちやぶる」と読み、こわしてだめにする。 正義=「せいぎ」と読み、道徳と道理にかなって正しいこと。 三論宗=「さんろんしゅう」と読み、仏教の宗派のひとつ。南都六宗のひとつ。三論(中論、十二門論、百論)を拠り所にして いるのでこの名がある。日本に最初(625年)に伝わった宗派だが、奈良時代に栄え、やがて衰えた。 真理=「しんり」と読み、正しい道理。三論宗の場合、大乗の空と中道。 邪道=「じゃどう」と読み、正しくないやり方。まちがった教え。仏道に反したやり方。 邪説=「じゃせつ」と読み、まちがった説。まちがった考え。実我の邪見、実有の執見、有所得。 |
いわれ(歴史)と重要度三論玄義(さんろんげんぎ)。 重要度=☆☆☆ 難易度=むずかしい |
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