●党同伐異

読み(ひらがな)

とうどう ばつい

意味

物事の良い悪いにかかわらず、仲間に味方して、対立する者を攻撃すること。

解説

ものごとの正しいとか間違っているとかに関係なく、とにかく自分の仲間に賛成し、 違う考えの人たちを攻めることのようです。仲間であることにこだわり、 ものごとの道理を考えないで、仲間以外のものを認めようと しないことと思います。「同じものに味方し、異なるものをうつ」という意味です。 党同異伐(とうどういばつ)とも言うようです。

重要語の意味

党同=「とうどう」と読み、同じ考えの者と仲よくすること。仲間があつまること。  伐異=「ばつい」と読み、異なるものをうつこと。  党=なかま。みかたする。むらがる。  同=あつまる。おなじ。なかま。  伐=うつ。てきをうつ。やっつける。  異=ことなる。あやしい。  物事=「ものごと」と読み、さまざまなものやこと。目で見えるものや頭の中で考えることなど。  かかわらず=かんけいなく。  仲間=「なかま」と読み、同じこころざしを持った者同士。同じ好みや考えを持っている人たちが集まっていること。  味方=「みかた」と読み、賛成すること。協力すること。  対立=「たいりつ」と読み、違う考えを持つものが互いにはり合うこと。  攻撃=「こうげき」と読み、対立する相手をせめること。  間違い=「まちがい」と読み、ただしくないこと。あやまり。  関係=「かんけい」と読み、物事のあることと別のことにいずれかのかかわりがあること。  賛成=「さんせい」と読み、意見などに対して、そうであると示すこと。  攻める=「せめる」と読み、敵に対して攻撃すること。  こだわる=あることだけを繰り返し求め他のものを受け入れようとしない。執着する。  道理=「どうり」と読み、物事が成り立っている正しい理由。  認める=「みとめる」と読み、よく見て理解し受け入れること。 

いわれ(歴史)と重要度

後漢書(ごかんしょ)・党錮(とうこ)伝序。   重要度=☆☆☆    難易度=やさしい

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党同伐異