●文武両道
読み(ひらがな)ぶんぶ りょうどう |
意味学芸と武道の両方に、優れていること。 |
解説学問と武芸を同じくらいよく学び、その両方に優れていることのようです。 この四字熟語のもとの意味は、昔、武士が自分自身をみがくために必要だったきまりのようで、武家諸法度の中には、 「文武に嗜むべきこと」とすすめられています。「文武は車の両輪」という言葉もあり、 物事をうまく解決するちからを身につけるため、学問と武道の両方を同時に始めることが、 武士のやらなければならないことたったようです。たとえば、武道に偏ってしまうと、 思慮深さのない乱暴者になり、学問に偏ると、行動力に欠ける理屈っぽい人間になってしまうので、 文武ともにバランスよく学ぶ人間が理想だったのだと思います。現代風に言うと、勉強とスポーツの 両方に優れている、ということです。 |
重要語の意味文=学芸。ことば。文書。 武=武道。戦いの術。兵威。 両道=「りょうどう」と読み、2つの道。2つのおしえ。 両=ふたつ。ふたつとも。 道=おしえ。方法。学問、技芸。みち。 学芸=「がくげい」と読み、学問と芸術。 武道=「ぶどう」と読み、武芸。剣、槍、弓、馬などをおさめること。 優れる=「すぐれる」と読み、学問や武芸が他のものよりまさっている。 学問=「がくもん」と読み、知らないことを知るために学ぶこと。仏教。儒教。道教など。 芸術=「げいじゅつ」と読み、美しさを表現するためのもの。おどり。音楽。絵画など。 武士=「ぶし」と読み、昔、平安時代の中頃から、武芸を身につけ戦うことを仕事にしていた人。 みがく=努力して人格などをより優れたものにする。 武家諸法度=「ぶけしょはっと」と読み、江戸時代に家康が諸大名をまとめるために出したきまり。 「文武弓馬の道、専ら相嗜むべきこと」とある。 嗜む=「たしなむ」と読み、@芸ごとなどを身につける。A好んで親しむ。 両輪=「りょうりん」と読み、@車の1本の軸についている2つのわ。A2つのものが助け合って働きをすることのたとえ。 解決=「かいけつ」と読み、難しい問題などの原因をさがし困っていることを直すこと。 偏る=「かたよる」と読み、どちらか一方に熱心になる。 思慮=「しりょ」と読み、いろいろなことを拠り所にして注意深く考えること。 乱暴=「らんぼう」と読み、慈悲深さに欠け乱れた振舞いをすること。 理屈=「りくつ」と読み、無理に考え出した理由。 |
いわれ(歴史)と重要度武家諸法度。 信長記。 重要度=☆☆☆ 難易度=むずかしい |
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