●無念無想

読み(ひらがな)

むねん むそう

意味

心の中に浮かんでくるさまざまな記憶や、さまざまな願いや望みを捨て去り、ただ、無我の境地になること。

解説

過去に経験したいろいろなことを全て思い起こさず、また、未来に何かを望む気持さえも、なくしてしまった心の状態ではないかと思います。 一切の雑念を持たず、無我という心の状態で、今というこの瞬間に心を集中することのようです。 この四字熟語は、禅に関することばのようですが、坐禅をしている時だけのことを言っているのではなく、何か習い事をしている時や、 スポーツなどをしている時などであっても、同じように、全ての雑念を取り去って、そのことになりきっている心の状態を示したことばではないかと思います。 また、この熟語は、ただ単に、何も考えていない場合にも使われるようです。

重要語の意味

無=「む」と読み、ない。なし。存在しないこと。認識されない状態。  念=「ねん」と読み、おぼえている。いつもそう思う。繰り返し考える。  想=「そう」と読み、思う。ねがい望む。  記憶=「きおく」と読み、過去に経験したさまざまなことを心の中に思いとどまらせること。  望み=「のぞみ」と読み、願い。望む心。そのようになってほしいと思うこと。  無我=「むが」と読み、自分というとらわれから解放された心の状態。仏教の重要な概念。  境地=「きょうち」と読み、心の状態。心の働きのありさま。  過去=「かこ」と読み、今というこの瞬間の以前の時。  経験=「けいけん」と読み、五感をもとにして過去に行動したり言ったり考えたりしたこと。  未来=「みらい」と読み、今というこの瞬間の後の時。  一切=「いっさい」と読み、すべて。  雑念=「ざつねん」と読み、自分を中心に考えたさまざまな思い。  坐禅=「ざぜん」と読み、手と足を組み体と心と呼吸を整え無心になろうとする仏教を習うための方法。  禅=「ぜん」と読み、坐禅を基礎にして行住坐臥の心身を整え悟り(涅槃)を得ようとする仏教の修行のひとつ。 

いわれ(歴史)と重要度

不明(禅に関することば)。   重要度=☆☆

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無念無想


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