●粒粒辛苦

読み(ひらがな)

りゅうりゅう しんく

意味

あることを成し遂げるために、こつこつと努力を積み重ねること。

解説

あることを成功させるために、ひとつひとつの仕事を丁寧に何度もくり返すことのようです。 もとの意味は、私たちが毎日食べている、ごはんのひとつぶひとつぶには、農家の人が田んぼに 苗を植え、育て、苦労をして作ったからこそ、ごはんを食べることができるのです。ということを 表現しようとするために生まれた四字熟語のようです。昔は、今と違って、機械がありませんので、 苦労が多かったと思います。玄米ができるまでには、田んぼをたがやし、苗を植(う)え育て、稲を刈(か)り取り、 脱穀をし、籾殻を取り除かなくてはなりません。それらを全て、手作業でした苦労のことを言っているのだと思います。

重要語の意味

粒粒=「りゅうりゅう」と読み、たくさんある米のひとつぶひとつぶ。  辛苦=「しんく」と読み、つらいことと苦労すること。  粒=つぶ。こめつぶ。  辛=つらい。身体に苦痛を感じること。  苦=くるしい。身体の痛みや心の不安や恐怖を感じること。  成し遂げる=「なしとげる」と読み、物事を完成する。成功する。  こつこつ=休むことなく努力を続けるようす。  努力=「どりょく」と読み、あることを成功させるために心をこめて丁寧につとめること。  積み重ねる=「つみかさねる」と読み、あることをしたら、さらにその上に何かをくり返しやっていくこと。  丁寧=「ていねい」と読み、ひとつひとつにしっかりと気をくばること。  ごはん=米を炊いたもの。稲からとれた玄米を精米したもの。  田んぼ=「たんぼ」と読み、土をたがやして稲を植える所。  玄米=「げんまい」と読み、精米されていない米。籾摺りをした米。  苗=「なえ」と読み、籾(もみ)が芽を出した小さな青い束。  稲=「いね」と読み、米を作るのに必要な植物。農作物。  脱穀=「だっこく」と読み、稲穂から稲の粒(種)を取りだすこと。  籾殻=「もみがら」と読み、稲の粒(種)の外側についている皮。  精米=「せいまい」と読み、玄米の外側のかたい部分を削り取ること。 

いわれ(歴史)と重要度

李紳(りしん)の詩、「農をあわれむ」より。   重要度=☆☆☆

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粒粒辛苦