●無明長夜

読み(ひらがな)

むみょう じょうや

意味

衆生の知見が豊かでないため、煩悩にとらわれて、なかなか真理を得ることができないようす、をたとえたことば。

解説

人の物事を正しく見る知恵が少ないため、欲と執着とにとらわれ、 むさぼりやいかりやぐちなどの心を起しているので、無明という根本的な無知を知ることができず、 苦しみから抜け出せないようすを、たとえたことばのようです。凡夫が全く、この無明に気づかないようすを 長く暗い夜にたとえているのだと思います。「無明の闇(むみょうのやみ)」ともいうようです。 無明は、十二因縁の第一番目のことばで、心の中のことをあらわしたことばであると思います。

重要語の意味

無明=「むみょう」と読み、真理に暗いこと。根本的な無知。愚かさ。十二因縁の第一。三毒(貪瞋癡)の癡。  長夜=「じょうや」と読み、長い夜。暗闇が長く続くこと。「ちょうや」とも読む。  衆生=「しゅじょう」と読み、人間を含むすべての動物。  知見=「ちけん」と読み、物事を正しく見る知恵。  豊か=「ゆたか」と読み、不足がないようす。十分であること。少なくないこと。  煩悩=「ぼんのう」と読み、無明による欲と執着から生ずる心の中のさまざまな思い。むさぼり、いかり、ぐちなど。  とらわれる=あることにこだわるため自由に考えをめぐらすことができないこと。  真理=「しんり」と読み、正しい道理。法。縁起。因縁。  欲=「よく」と読み、渇愛。  執着=「しゅうちゃく」と読み、執著。欲にとらわれること。取。「しゅうじゃく」とも読む。  十二因縁=「じゅうにいんねん」と読み、生き物(特に人間)の苦しみは、12の原因と、その関係性(つながり)によって 起こるという仏教の真理のひとつ。12の原因とは、無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老死。  凡夫=「ぼんぷ」と読み、仏教の真理を悟ることのできない人。 

いわれ(歴史)と重要度

太平記。   沙石集。   雑阿含経。   重要度=☆☆☆

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無明長夜


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