●柳暗花明

読み(ひらがな)

りゅうあん かめい

意味

柳の葉が色濃く茂って陰ができ、さらに、花が明るく咲いている春のうららかなようす。

解説

やなぎの緑の葉がたくさん茂って陰ができ、うす暗くなっているところと、花が明るく咲いているようすを表したことばのようです。 花と緑の美しい景色を基本に、明るい光の部分と、暗い陰の部分を同時に表現しようとしたのではないかと思います。 この四字熟語は、陸游(りくゆう)という中国の詩人が書いた詩の中に出てくる有名なことばのようです。 また、このことばは、後に、花柳界(かりゅうかい)ということばを生みだしたようです。

重要語の意味

柳暗=「りゅうあん」と読み、やなぎの葉が茂って陰を作って薄暗くなること。  花明=「かめい」と読み、花が明るく咲いているようす。  柳=やなぎ。しだれやなぎ。  暗=くらい。くらがり。  花=はな。  明=あかるい。  色濃く=「いろこく」と読み、色がこいようす。  茂る=「しげる」と読み、葉などがたくさん生える。  陰=「かげ」と読み、光がさえぎられて暗くなっているところ。  うららか=よく晴れて風がなく暑くも寒くもないおだやかなようす。  花柳界=「かりゅうかい」と読み、芸者や遊女のいる世界。遊郭(ゆうかく)。色町。  陸游=「りくゆう」と読み、中国の詩人。社会の不正をなげいた詩や自然の優雅さを歌ったものが多い。[1125-1210]。 

いわれ(歴史)と重要度

陸游・山西の村に遊ぶ(さんせいのむらにあそぶ)。   王維(おうい)・「早朝」。   重要度=☆☆☆

スポンサードリンク

柳暗花明