●猫糞を決め込む

読み(ひらがな)

ねこばば を きめこむ。

意味

悪いことをしても、それを隠して、知らん顔をすること。

解説

猫がふんをした後、足で砂や土をかけて、ふんを隠してしまうことから生まれたようで、 「猫の糞を踏んだよう(ねこのばばをふんだよう)」とも言っていたようです。 また、別の説として、江戸時代の本所というところに、欲張りばあさんがいて、そのばあさんが猫を 好きだったからとも考えられているようです。拾い物をして、届け出ずに、そのまま 自分のものにしてしまう場合に使われるようです。単に、「ねこばば」とも言います。

重要語の意味

猫=ねずみをよくとる為、古くから家で、飼われてきた動物。  糞=「ばば」と読み、大便の意味の幼児言葉。ふん。くそ。うんこ。  決め込む=自分で勝手に決めて、そのように振る舞うこと。  本所=現在の東京都墨田区のあたり。  欲張り=欲しいと思う心を普通より多くもっていること。 

いわれ(歴史)と重要度

江戸時代の滑稽本、「浮世床(うきよどこ)」。   重要度=☆☆☆

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