家族みんなが病気にならない食べ方事典   

読みと(出版社)

かぞくみんなが びょうきにならない たべかた じてん。     (現代書林)。

紹介と感想など

この本の表紙の裏面には、次のような文章が書かれています。 「私たちは食べたものから、吸収されたものからできている。こんな当たり前のことが日常生活では、往々に見過ごされがちです。」  理屈では分かっていても、なかなか実行できないのが実情だと思います。また、帯紙には、「細胞から元気になる本当の食事がわかる本」とあります。 著者は、体の中にある細胞が求める栄養素を提供することにより、人が健康にいられるという独自の予防医学の理論を確立し広めているようです。 毎日、何気なく食べている食事では、どんなものを食べれば健康になれるのかを栄養面と細胞のしくみなどから説明されています。 食べ物の過不足により、どんな病気が起こるのかを説明しているので、納得できる本です。この本で、特に印象に残ったのは、 「マゴワヤサシイをまんべんなく」です。「マゴワヤサシイ」は、食べ物をとる時に、すべての栄養素を不足なく取るために考え出されたことばで、 各栄養素を含む食材の頭文字を並べたものです。「マ=まめ。ゴ=ごま。ワ=わかめ。ヤ=やさい。サ=さかな。シ=しいたけ。イ=いも」。 そして、まんべんなくは、「すべて」というような意味があると思います。つまり、「マゴワヤサシイをすべて食べる」ということです。 毎日、食べるものを意識しなと、この食材をすべてにわったて取ることは難しいと思います。ですから、一か月くらいの料理の計画表を決めておくと 効率よく栄養素が取れるかもしれません。つまり、「マゴワヤサシイ」の食材を含む献立をあらかじめ決めておくということです。 ほかにも、食べる時に注意すべきことが、たくさん書かれていますので、とても参考になります。 この本の各章は、およそ次のようになっています。@栄養学の基礎編。A子供編。B女性編。C男性編。D高齢者編。E細胞から元気になる生活術。   [総ページ数=319]

印象に残った言葉

マゴワヤサシイをまんべんなく(49)    魚をしっかり食べていれば肉は食べなくても何ら問題はない(53)    オメガ3とオメガ6はお互いに協力しながら体を守る(59)    僧侶は夕食をとらない(247)    過酸化脂質。    トランス脂肪酸。    食物酵素。    牛乳。    糖化。    必須単糖。    セリアック病。    グルテン。    砂糖。    加工食品。    抗糖化。    節食開運法。    夕食を抜く。    サプリメント。    ジュース断食。    デンタルクロス。    細胞環境デザイン学。    玄米ごはん。   

著者の紹介

山田 豊文(やまだ とよふみ)。
杏林予防医学研究所所長。   米国公益法人ライフサイエンスアカデミー理事長。    細胞環境デザイン学を確立。


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