●典座教訓・赴粥飯法
読みと(出版社)てんぞきょうくん ふしゅくはんぽう。 (講談社学術文庫)。 |
紹介と感想などこの本は、禅を修行している人たちに関する食事の考え方や作法について書かれていますので、 食事の作法などは、今の時代の一般人の生活には合わないと思いますが、心構えは見習っても いいと思います。典座教訓は、著者が中国で知った食事を作る僧の大切さと、その考え方や作法などが 書かれたもので、中国留学中の体験内容は、「ZEN」という映画で老典座とのやり取り として使われています。また、赴粥飯法は、修行僧が食事を取る時、どのように振る舞うのかが書かれています。 赴粥飯法の中に出てくる食事の前に唱える「いただきます」の心構えは、五観の偈としてよく知られていると思います。 親が子供を養うということは、親が子供を供養することであり、自分の子供に食事を作って与えるということの大切さを知ることがでると思います。 この本は、原文と、その書き下し文と、さらに、現代語に訳した文章があります。典座教訓、赴粥飯法ともに、鎌倉時代の 禅僧、道元禅師が書き残してくれたものです。道元さんは、食事に対する考え方を大きく変え、その後の日本人の食事に対する 考え方に影響を与えたのではないかと思います。 [総ページ数=270] |
印象に残った言葉修行僧たちを供養する必要がある、だから典座の職がある(8)。 春夏秋冬の折々の材料を用い食事に変化を加え、、、(22)。 寺院における食事を作る作法については、あたかもとりやけものの食事と同じように、、、(67)。 へんかいかつてかくさず(85)。 文字言語で表現されたものは、表面的な区別にすぎないが(92)。 法がもし一心であるならば食もまた一心であり(141)。 合掌し、食事に対して頭を下げ、次に五つの事柄について心に描き反省する(194)。 功の多少を計り、彼の来処を量る(194)。 正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんが為なり(194)。 雑役とさえ見なされていた食事を作るという仕事が(261)。 天童山景徳寺。 禅苑清規。 維摩経。 一念心。 文字弁道。 六味。 喜心老心大心。 食事法。 作務。 四事供養。 二入四行論。 |
著者の紹介
道元(どうげん)。
全訳注者 |
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