●8マインドフル・ステップス   

読みと(出版社)

えいとまいんどふる すてっぷす。     (サンガ)。

紹介と感想など

この本の副題は、「ブッダが教えた幸せの実践」となっています。 「8マインドフル・ステップス」とは、仏教の基本である四諦の中の八正道のことで、 @正見、A正思惟、B正語、C正業、D正命、E正精進、F正念、G正定、の8つです。 四諦とは、苦集滅道の四つの真理です。著者は、12歳の時、スリランカで出家し、20歳で正式な僧侶(比丘)になり、 マインドフルネスの本を、もう20年も前に書いているようです。 八正道に関する本は、数が少なく、これほど細かい内容まで説明している本は珍しいと思います。 音吉が本書より学んだ重要点として次の2点を挙げておきます。 @すべての命はつながっている、A五蘊を知ることの大切さ、です。   [総ページ数=348]

印象に残った言葉

無常。    苦。    無我。    欲:施し。    怒り:慈しみ。    無知:智慧。    感覚器官。    十種の悪い束縛。    五蓋(五つの妨害)。    貪欲。    瞋恚。    昏沈睡眠。    掉挙後悔。    疑。    五蘊。    五つの禅支。    尋。    伺。    喜。    楽。    集中。    心には悪い癖や感情がたくさんあり、それが幸せになるのを遠ざけている(18)    ブッダは、「私が教えたのは、四つの真理だけです」とおっしゃいました(61)    生命はみな互いに関連しあっている(132)    その依存の中で、とくに害のあるものが、性的不品行なのです(172u)    ブッダは、「法を学び、瞑想することが最も重要である」とくり返し教えられています(203u)    感覚器官が外界の対象に触れた時、束縛が生まれる(223)    十種の束縛から瞑想の進歩を妨げたり、、、(224u)    五蓋は、一瞬の悪い思考から始まって、だんだん増殖していくのです(234d)    五蘊は、心と身体の本質を見る深い智慧を得るためだけにある(276u)    心の一瞬間は、想像できないほど微細ですから、このように気づくことは困難でしょう(309d)   

著者の紹介

バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ。
1927年、生まれ。スリランカで20歳の時、正式な僧侶(比丘)になる。
1973から1988年まで、アメリカン大学で仏教僧を務める。

訳者:出村佳子(でむらよしこ)、石川県生まれ、翻訳家。


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