●残り物に福がある

読み(ひらがな)

のこりものに ふくがある。

意味

最後に残った物には、思いがけない、よいものがある、ということ。

解説

あまり欲を出さずに、遠慮深い人には、思いもかけない幸福がやってくることが あるということのようです。「余り茶に福あり(あまりちゃにふくあり)」とも言うようですが、 その昔は、「余り茶を呑めば年がよる(あまりちゃをのめばとしがよる)」と言っていたようです。 余ったお茶を飲めば、年が若くなるという意味ではないかと思いますが、一説に、「茶」という字は、 「はたちの人は十八」と書くので年が若くなると言う事らしいです。(廿=はたち)。 音吉は、 「残り物には福がある」と言います。別の考え方をすると、ゴミとなる物でも、 リサイクルすれば使える物がたくさんある、ということも示しているように思います。

重要語の意味

残り物=人が取った後にもかかわらず、まだ残っていた物。余り物。不用なもの。  福=幸福。生きているときにめぐり合わせる良い出来事。幸運。苦しみとか、わずらわしく思い悩むことなく満ち足りている状態。 遠慮=「えんりょ」と読み、@言葉や行動をひかえめにすること。 A遠い将来のことを考えること。  幸福=「こうふく」と読み、満ち足りて心がおだやかなこと。  余り茶=「あまりちゃ」と読み、@茶筒などに使い残したお茶。 A茶わんに飲み残したお茶。 

いわれ(歴史)と重要度

浄瑠璃の一つ、伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)。   重要度=☆☆☆

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