●打たれても親の杖

読み(ひらがな)

うたれても おやのつえ。

意味

親が子を叱るために杖で打つ折檻は、親の慈愛のあらわれであり、ありがたいものであるということ。

解説

今は、親が子に対して体罰を加えることは、法律で禁止されていますが、 昔は、子供に体罰を加えることは、教育上必要なことと思われていたようです。 類似のことわざに、「親の甘茶が毒となる」があります。 親が子を叱る場合には、感情的にならず落ち着いて、善い方向へ導いてあげるのがいいと思います。 また、子供のしつけをしっかりしたいのなら、「親の背を見て子は育つ」に習い、 親の生活習慣や考え方をしつけに見合ったものにし、子供といっしょになって人格形成を目指すのがいいと思います。

重要語の意味

打つ=「うつ」と読み、たたく。ものを他のものへぶつける。  親=「おや」と読み、子供を生んだ母と父。  杖=「つえ」と読み、@木のぼう。A昔、罪人を打つのに使った棒。  叱る=「しかる」と読み、@他人の悪いところを注意する。Aいましめる。  折檻=「せっかん」と読み、@きびしくいましめること。Aこらしめのために肉体に苦を与えること。B体罰を加えること。  慈愛=「じあい」と読み、いつくしみあいすること。相手の立場に立って相手を大切に思うこと。  体罰=「たいばつ」と読み、肉体に苦痛を与えてこらしめること。  法律=「ほうりつ」と読み、国が定めて国民に強制するきまり。  禁止=「きんし」と読み、やってはいけないとされていること。  教育=「きょういく」と読み、知識や作法などを身につけるため教えやしなうこと。  類似=「るいじ」と読み、にていること。  感情的=「かんじょうてき」と読み、理性がなく喜怒哀楽をともなうようす。  善い=「よい」と読み、仏教で説かれる十善や儒教の五常など。  導く=「みちびく」と読み、おしえる。そのようになるようにする。  しつけ=礼儀作法を身につけさせること。  習い=「ならい」と読み、まなぶこと。  生活習慣=「せいかつしゅうかん」と読み、毎日の生活で行われるあたりまえのこと。  見合う=「みあう」と読み、つりあう。同等である。  人格形成=「じんかくけいせい」と読み、人柄や品性をやしなうこと。  目指す=「めざす」と読み、目的に向かっていく。 

いわれ(歴史)と重要度

釈迦如来誕生会。   重要度=☆☆☆   難易度=すこしむずかしい

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