●悪人の友を捨てて善人の敵を招け

読み(ひらがな)

あくにんの ともをすてて ぜんにんの かたきをまねけ。

意味

自分のことを助けてくれるいい友達であっても、その友人が、悪人であるならば、 きっぱりと関係を断ち切り、自分を非難するような人でも、その人が、善人ならば、 その人と関係を持つべきであるという教え。

解説

友人は時として、とても好意的であるが、その友人が悪人であるようなら、 つき合いをやめて、たとえ過ちや欠点を指摘してくれる、うざい人であっても、 その人が善人であれば、友として大切にすべきであろう、という考え方。

重要語の意味

悪人=考え方や行動が、社会的きまりとしての道徳や法律からずれている人。  善人=社会的、道徳的に正しい考え方や行動を持っている人。素直でまじめな人。  敵=「かたき」と読み、ある目的に対して、いい方向になるよう努力を競い合うような相手。  社会的=生きてゆくために、お互いを尊重しあって、より良い営みを得るために、強く結ばれた状態にある 多くの人たちが生活をする集まりに関すること。「社」とは「やしろ」とも読む。  道徳的=社会としてあるべき生活の決まりごとを、個人として、必ず守らなければならない事として、 定めている事に関する内容。 

いわれ(歴史)と重要度

世阿弥作、能の一つ、敦盛(あつもり)。   重要度=☆☆

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