●喧嘩両成敗
読み(ひらがな)けんか りょうせいばい。 |
意味けんかをした者は、どちらが正しいとか悪いとかに関係なく、2人とも同じように処罰されるべきだ、ということ。 |
解説喧嘩は、どちらが先に手や口を出したとしても、結果的に喧嘩になってしまったのは、どちらも悪いという理由から、 処罰されるべきだということと思います。お互いに相手のことを考え、一歩ゆずって気配りをすれば、 喧嘩にならないという考え方から生まれていると思いますが、一方的に攻撃が続き、それを受ける側が気配りによって我慢し続けると 「いじめ」になる危険性があると思います。また、喧嘩をした者を罰することにより、その後、他の人たちに争いを自粛させる意味もあるのではないかと思います。 また、このことわざは、室町時代に武士に関する法律として生まれ、戦国時代から江戸時代には広く庶民にまで採用された考え方のようです。 |
重要語の意味喧嘩=「けんか」と読み、言葉や体を使ってお互いに攻撃し合うこと。 両=「りょう」と読み、双方。対立している関係にある2人あるいは2組。 成敗=「せいばい」と読み、@処罰すること。A裁くこと。 処罰=「しょばつ」と読み、罰すること。罪のあやまちに対してこらしめを加えること。 気配り=「きくばり」と読み、細かく気を使うこと。相手の立場になって考えること。 攻撃=「こうげき」と読み、進んで相手(敵)の近くに寄って敵を打ちのめすこと。相手を攻めて体と心に打撃を与えること。 いじめ=弱い立場にある者に対してその弱みを利用し、肉体的または精神的苦痛が感じられるような攻撃を与え、一方的に楽しみ続けること。 近代日本に見られる病理現象。 自粛=「じしゅく」と読み、自分から進んで言葉や行いをつつしむこと。 |
いわれ(歴史)と重要度室町時代に生まれた武家の法律のひとつ。 重要度=☆☆☆ |
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