●測り難きは人心
読み(ひらがな)はかりがたきは ひとごころ。 |
意味他人の心ほど、推測することが難しいものはなく、また、人の心は、すぐに変わりやすく頼りにならない、ということ。 |
解説自分の心でさえも、よく分からないのに、まして、他人が、何を考え、何をしようとしているのかを知ることは、 とても難しい、ということのようです。顔では笑っていても、心の中では怒っている場合もあるかもしれません。 また、心というものは、いつも見たり聞いたりして何かを考え、何かをしようとしていますから、心の中はすぐに変わってしまいます。 ですから、以前は仲がよくても、時間が過ぎて困った時に、他人が助けてくれるとは限らないので、他人の心を全く信用するのは注意が必要である、 ということかと思います。このことわざは、他人に裏切られたりした時、嘆きのことばとして使うようです。また、 この言葉は、史記の中にあるようです。 |
重要語の意味測る=「はかる」と読み、推測する。おしはかる。推量する。 難い=「かたい」と読み、むずかしい。かんたんではない。 難しい=「むずかしい」と読み、簡単には理解できない。いろいろと問題があり複雑である。 人心=「ひとごころ」と読み、人間のこころ。人情。 心=「こころ」と読み、人間の中にあり感情や思いや知識などの働きをするところ。 推測=「すいそく」と読み、ある物の様子を見てその物の状態やこれからどのようになるのかを知ろうとすること。 頼り=「たより」と読み、困った時などに助けてくれること。 以前=「いぜん」と読み、むかし。かつて。 信用=「しんよう」と読み、信じてまかせること。 裏切る=「うらぎる」と読み、@約束をやぶって敵になること。A期待などをそむくこと。 嘆き=「なげき」と読み、思い通りにならないため強く悲しむこと。 史記=「しき」と読み、中国の古典。古代伝説上の王から前漢までの歴史を描いた書物。紀元前100年頃完成。司馬遷著。 |
いわれ(歴史)と重要度史記・淮陰侯列伝(わいいんこうれつでん)。 重要度=☆☆☆ |
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