●思い内にあれば色外に現る

読み(ひらがな)

おもいうちに あれば いろそとに あらわる。

意味

心の中に何か思うことがあると、自然に顔の表情やことば、動作などに現れてしまう、ということ。

解説

心の中で汚いことを思うと、自然に言葉も汚くなったり、動作が乱れたりし、 心の中で清らかなことを思うと、自然に言葉もきれいになり、動作も無駄のない動きとなる、 ということではないかと思います。また、特に恋をしている時には、心の中に思う気持ちが強ければ強いほど、 その思いが顔の表情に現れてくるという意味もあるようです。「心内にあれば色外に現る」とも言うようです。

重要語の意味

思い=「おもい」と読み、心の中に思うこと。  内=「うち」と読み、外には出てこない心の中。  色=「いろ」と読み、@目で見て感じるいろいろないろ。A表情。Bようす。  外に現る=「そとにあわらる」と読み、実際に見たり聞いたりすることができるように言葉や動作、表情が外面に出ること。  心=「こころ」と読み、人間の中にある記憶や感情、欲求などの働きを起こす目に見えないところ。  表情=「ひょうじょう」と読み、感情や欲求などが体などの外面に現れ出たようす。  動作=「どうさ」と読み、人が何かをしようとする時の体の動き。  汚い=「きたない」と読み、よごれていたり乱れていたりするようす。  清らか=「きよらか」と読み、きたなくないようす。慎み深いようす。 

いわれ(歴史)と重要度

大学・第二章の一。   百人一首の四十番。   孟子。   重要度=☆☆☆

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思い
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【儒教の大学】