●下問を恥じず
読み(ひらがな)かもんを はじず。 |
意味自分がわからない時、年齢や地位が下の人に質問することを、恥ずかしいと思わない。 |
解説会話や会議の中で、自分がわからない時は、体裁を気にせず素直に聞くことが大切であるという戒めのようです。 このことわざは、論語の中に出てくる言葉で次のような記述があります。 子貢(しこう)という人が孔子に、「衛(えい)の国の儀式を行う芸人のおくり名に文という字が ありますが、これはなぜなのですか」と聞くと、孔子は「彼は頭がよく学問が好きで 目下の者に質問することを恥ずかしいと思わなかったら」と答えたようです。 |
重要語の意味下問=「かもん」と読み、目下の人にわからないことを聞いて教えてもらうこと。 恥じず=「はじず」と読み、恥ずかしいと思わない。 恥ずかしい=「はずかしい」と読み、世間的に自分の立場を気にして実行をためらうこと。 体裁=「ていさい」と読み、世間的に見られている自分のようす。面目。世間体。 おくり名=人の死後、生前の優れた行いや性格に対して名誉として与えられる呼び名。 目下=「めした」と読み、地位や年齢が自分より下であること。 |
いわれ(歴史)と重要度論語・公治長(こうやちょう)15。 重要度=☆☆☆ |
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