●小人閑居して不善を為す

読み(ひらがな)

しょうじん かんきょして ふぜんをなす。

意味

人格の劣った人は、暇があると、よくないことをしてしまう、ということ。

解説

品性のない普通の人は、ひとりで何もしないでいると、人から見られていないと思って、悪いことをしてしまう、 ということのようです。小人とは大人という人格の高い人と比べた時の人柄を言っているようです。 自分の心に正直になり、自分自身をごまかさないように心を修めなさいという意味で使われ、小人のように なってはならないということを示したことわざだと思います。また、「暇ほど毒なものはない」ということわざも あるようですから、暇な時間が多い時は、気をつけたほうがいいかもしれません。

重要語の意味

小人=「しょうじん」と読み、人格の劣った人。品性のない人。心のせまい人。  閑居=「かんきょ」と読み、することがなくて暇でいること。世間から離れ静かに暮らすこと。  不善=「ふぜん」と読み、道徳上よくないこと。  為す=「なす」と読み、あることをする。  人格=「じんかく」と読み、心の持ちようによって外に現れる人柄。  劣る=「おとる」と読み、他と比べて低い。  暇=「ひま」と読み、仕事がなかったりして自由にできる時間。  大人=「たいじん」と読み、心がひろく徳のある人。人格者。  人柄=「ひとがら」と読み、人のよしあしの程度。言葉や行為にあらわれ、その人から感じ取られるもの。  道徳=「どうとく」と読み、正しい社会生活をする上で個人が守るべきこと。 

いわれ(歴史)と重要度

大学(旧本)第二章の一。   大学章句・第六章。   重要度=☆☆☆     難易度=ふつう

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小人
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