●紺屋の白袴
読み(ひらがな)こうやの しろばかま。 |
意味他人のことや、自分の仕事が忙しく、自分自身のことをやっている暇がない、ことのたとえ。 |
解説紺屋とは、布などを染めることを仕事にしている人のことで、その人が、いつでも、染めていない白いはかまをはいている、 ことから生まれたことわざのようです。着物の布などを染める職人でありながら、自分のはかまは、染めることができず、 白いままのものを身につけている、と言うことのようです。江戸の初め頃、染め物屋は、白い袴を身につけていることが 多かったようで、その為に、このような句が生まれたようです。当時の染め物屋は、染め物以外のものは、染めないという 心構えのようなものを現わすために、白い袴を身に着けていた、という説もあるようです。 |
重要語の意味紺屋=「こうや」と読み、藍染(あいぞめ)を仕事としている人。染め物屋。「こんや」とも読む。 藍染=「あいぞめ」と読み、たで科の植物(草)の葉や茎から取った色(あいいろ)を含む原料で染めること。 白袴=「しろばかま」と読み、染めていない白いはかま。 はかま=下半身をおおうゆるやかなきもの。昔の太めのズボンのようなもの。 忙しい=「いそがしい」と読み、用事がたくさんあり休んでいる暇がない。 染める=「そめる」と読み、布などに色をしみこませ、布などをある色に変えること。 布=「ぬの」と読み、着る物を作る材料となる織物(おりもの)の呼び名。 |
いわれ(歴史)と重要度江戸初期の俳人、松永貞徳(まつながていとく)の句。 骨董集(こっとうしゅう)。 重要度=☆☆☆ |
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