●爪で拾って箕でこぼす

読み(ひらがな)

つめでひろって みでこぼす。

意味

少しずつ苦労してためたものを、一度にあっけなく使い果たしてしまうことのたとえ。

解説

爪の先で少しずつ拾い集めた小さなものが、ようやくたくさんになった時、箕(み)という大きな入れもので、いっぺんに全てこぼしてしまう、 ということから生まれたことわざのようです。また、得るもの(収入)が少ないのに、出てゆくもの(支出)が多い場合にもたとえるようです。

重要語の意味

爪=「つめ」と読み、人間や動物の手足の指先に生える硬い性質のもの。  拾う=「ひろう」と読み、下にある物などを取り上げる。  箕=「み」と読み、穀物を入れ両手でかかえるように持つ竹で編んだ道具。 もみのからを取り除く時に、この中に玄米と籾殻の混ざったものを入れ、余分なからやごみなどをふるい落とす時に使う。  こぼす=中に入れてあったものをひっくり返して外に落としてしまう。  ためる=たくさん集める。  あっけなく=はりあいもなく。  使い果たす=「つかいはたす」と読み、使い終える。何かを全て使ってしまう。 

いわれ(歴史)と重要度

文選(もんぜん)。   重要度=☆☆☆

スポンサードリンク


01←[02]


.