●思う念力岩をも徹す

読み(ひらがな)

おもう ねんりき いわをも とおす。

意味

心をひとつに集中して行えば、どんなことでも必ずできる、というたとえ。

解説

このことわざは、「石に立つ矢(いしにたつや)」という次のような故事がもとになっているようです。 「昔、中国である国の強い将軍が、夜、軍を引き連れて道を歩いていた時、大きな石がありました。 それをトラと思って矢を放ったら、刺さるはずのない石に矢が突き刺さってしまいました。」という故事です。 石に矢が突き刺さるという、あり得ないようなことをたとえとして使い、心を一つにし願うことによって 自然にわき起こる力が強ければ、必ずどんなことでも出来てしまうということを主張しているのではないかと思います。

重要語の意味

思う=「おもう」と読み、心がそのようになりたいと希望する。  念力=「ねんりき」と読み、心を一つにして願うことによって自然にわいてくる力。  岩=「いわ」と読み、大きな石。  徹す=「とおす」と読み、ある物などを通過させる。つらぬきとおす。(この場合は矢が石に突き刺さること)。「通す」とも書く  心=「こころ」と読み、精神の作用。知識、感情、意志など。  突き刺さる=「つきささる」と読み、矢などの先のとがったものが物をつらぬき中に入ってしまう。 

いわれ(歴史)と重要度

韓詩外伝(かんしがいでん)。  史記。    重要度=☆☆☆   

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念力
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