●転ばぬ先の杖

読み(ひらがな)

ころばぬ さきの つえ。

意味

どんなことでも、失敗しないように、前の内から十分に準備をしておくことが大切である、というたとえ。

解説

何をするにしても、あらかじめ、しっかりと備えて注意しておけば、たとえ思いもよらない出来事があった場合でも、 あわてて間違ったことはしない、ということかと思います。もとの意味は、 転ばないように、前もって、杖を突いて歩けば、なにかにつまずいても、転ぶことがない、ということから生まれたことわざのようです。 これに似たものがいくつかあります。健康に関するものに「良いうちから養生」、仕事に関するものに 「急がば回れ」、生活に関するものに「備えあれば憂いなし」があると思います。

重要語の意味

転ばぬ=「ころばぬ」と読み、転ばない。  転ぶ=「ころぶ」と読み、立っていたものがたおれて横になること。  先=「さき」と読み、時間的に前であるところ。  杖=「つえ」と読み、手に持って体をささえるための木や竹の棒。  失敗=「しっぱい」と読み、やってみたが思うようにならないこと。  前の内=「まえのうち」と読み、未来を考えたとき、時間的にはやい時。  準備=「じゅんび」と読み、何かをする時にその前からそなえること。  杖を突く=「つえをつく」と読み、杖を持って地面におしあてる。  つまずく=歩いているとき間違えて足の先に何かを当ててよろける。 

いわれ(歴史)と重要度

伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)。   明心実鑑。    重要度=☆☆☆   

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