●多勢に無勢

読み(ひらがな)

たぜい に ぶぜい。

意味

多くの人たちに、少人数で向かっても、とてもかなわない、ということ。

解説

たとえば、100人の人たちに、10人で反対しようとしても、とても思ったとおりにならない、ということのようです。 昔、武士が戦いをした時に使われていた言葉で、たくさんの人数を相手に、少ない人数で戦っても、勝つことはできない、 ということをあらわした言葉のようです。これに似たもので、「寡は衆に敵せず(かはしゅうにてきせず)」という 孟子の中で使われている言葉があり、意味は、「少ない人数は多くの人たちの戦いの相手にはならない」 つまり、「戦いをやめなさい」ということを理解してもらうための言葉のようです。

重要語の意味

多勢=「たぜい」と読み、多くの人。たくさんの人たち。  無勢=「ぶぜい」と読み、相手と比べて人数が少ないこと。  多=おおい。たくさん。まさる。  勢=いきおい。ありさま。人数。  無=ない。  少人数=「しょうにんずう」と読み、すくない人のかず。  向かう=「むかう」と読み、@相手とする。対する。Aさからう。反対する。  かなわない=@思いどおりにならない。A相手と同じ力がないので勝ち目がない。  反対=「はんたい」と読み、あることに賛成できないと考え、言葉や体を使ってさからうこと。  戦い=「たたかい」と読み、武力による国と国とのあらそい。  寡=「か」と読み、少ない人数。  衆=「しゅう」と読み、多くの人たち。  敵=「てき」と読み、戦いの相手。  孟子=「もうし」と読み、中国古代の思想家の書物。戦争による解決ではなく仁義の徳による政治を説いたもの。 

いわれ(歴史)と重要度

平家物語・洲の股合戦。   孟子・梁恵王の上。   重要度=☆☆☆   

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