●一か八か

読み(ひらがな)

いちか ばちか。

意味

運を天に任せて、思い切ってやってみることを、あらわした言葉。

解説

後のことを自然の流れにまかせて、結果がどうなるかを考えないで、とにかく、やってみる、ということのようです。 つまり、成功するか失敗するかは、わからないけれども、とにかく、やってみよう、ということだと思います。 このことわざは、ばくちで、サイコロの面につけた点の数が、 「丁」か「半」の、どちらの数が出るのかを表現したことから生まれた言葉のようです。 少し分かりにくいかもしれませんが、「一」は、「丁」の字の上の部分の「一」を、 「八」は、「半」の字の上の部分の「八」(実際は上下が逆)をあらわしているようです。 また、サイコロの目に「一」が出るか出ないかを言ったもので、「一か罰か」より、 生まれたとも考えられているようです。

重要語の意味

一=「いち」と読み、@「丁」の字の上の部分。Aサイコロの一の目。  八=「はち」と読み、「半」の字の上の部分。  運=「うん」と読み、めぐりあわせ。運命。次の結果がどうなるかということ。  天=「てん」と読み、@万物を支配する自然の流れ(理)。A地とは反対にある上の空間。  任せる=「まかせる」と読み、なすがままにさせる。  思い切る=「おもいきる」と読み、良い結果になってほしいと思う気持ちを断ち切る。  とにかく=いろいろと問題はあるけれでもそのことは考えないで直面している問題を解決しようとするようす。  ばくち=サイコロの目がどのようになるのかを予想して勝負をあらそうあそび。  サイコロ=すごろくやばくちの用具で立方体の各面に1から6までの点の数をしるしたもの。手で投げて使う。  丁=「ちょう」と読み、サイコロの目の偶数。2、4、6。  半=「はん」と読み、サイコロの目の奇数。1、3、5。  目=「め」と読み、サイコロの面に付けた点の数。  罰=「ばち」と読み、神仏が悪いことをした人をこらしめること。たたり。「ばつ」とも読む。 

いわれ(歴史)と重要度

小野道風青柳硯。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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