●一陽来復

読み(ひらがな)

いちよう らいふく

意味

悪いことが続いた後、ゆっくりと幸運のきざしが、現れ始めること。

解説

もとの意味は、冬が続いた後、春の訪れのきざしが現れることで、冬至から 少しずつ春に向かってゆくということのようです。易という占いの結果のひとつで、 卦を表す横の棒の5つが陰、一番下が陽となるもので、 ただ一つの陽が再び戻って来るという意味があるようです(右の図参照)。 易では、陰と陽の2つの状態を、6この横棒によって占う結果を表します。 陰と陽の2つが6つの場所で変化するので、合計64この占い結果が決まります。 この64この占いの結果のひとつとしてあるのが、「復(ふく)」という卦で、それを一陽来復とも言うようです。

重要語の意味

一陽=「いちよう」と読み、ひとつの陽の爻(こう)。  来復=「らいふく」と読み、過ぎてしまった季節が再び戻ってくること。  きざし=ほんのわずかだが、何か新しいことが始まろうとすること。  冬至=「とうじ」と読み、太陽の高度が一番低くなり昼間の時間が短い日。最も寒い時期。  易=「えき」と読み、易経の略。陰と陽の組み合わせで合計64この結果を決める占いの方法。  陰=「いん」と読み、暗い。消極的。マイナス。  陽=「よう」と読み、明るい。積極的。プラス。  卦=「か」と読み、易で占う時、筮竹(ぜいちく)によって決まる算木(さんぎ)の形。 2つの変化が6つの横棒によって現わされるので「26」となり計六十四卦(ろくじゅうしか)が決まる。「け」とも読む。  爻=「こう」と読み、卦を表す横の棒。  62の6乗。2×2×2×2×2×2=64。 

いわれ(歴史)と重要度

易経(えききょう)の64卦のひとつ。   重要度=☆☆☆

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一陽来復

一陽来復

【儒教の易経】