●一殺多生

読み(ひらがな)

いっせつ たしょう

意味

ひとりの悪人を犠牲にして、多くの人を救い生かすこと。

解説

多くの人を助けるために、ひとりの人の一番大切なものを絶つことのようです。 たとえば、日産のゴーン会長が、会長職を解任されたことは、これに当てはまるのではないかと思います。 また、大きな利益を得るために、小さなものを犠牲にすること、でもあるようです。 もとの意味は、一人の悪人を殺すことで、多くの人を救う功徳を言ったもので、仏教の言葉のようです。

重要語の意味

一殺=「いっせつ」と読み、ひとりの悪人を殺すこと。「いっさつ」とも読む。  多生=「たしょう」と読み、多くの人の命を救って生かすこと。  殺=ころす。死刑。のぞく。  多=おおい。たくさん。  生=いかす。いのち。なりわい。生活。  悪人=「あくにん」と読み、悪い心を持った人。悪いことをしている人。  犠牲=「ぎせい」と読み、いけにえによってその命を絶つこと。たいせつなものをたつこと。  多い=「おおい」と読み、たくさんある。  救う=「すくう」と読み、たすける。あぶない状態にあるものを助け出す。  助ける=「たすける」と読み、きけんからのがれさせる。  一番=「いちばん」と読み、もっとも。  大切=「たいせつ」と読み、なくなると困るようなこと。  絶つ=「たつ」と読み、続けてきたものをやめる。つながりを切る。  日産=「にっさん」と読み、日本の大手自動車メーカー。  ゴーン会長=「ごーんかいちょう」と読み、カルロス・ゴーン。日産の取締役。  会長職=「かいちょうしょく」と読み、会社の社長の上の立場にある役職。  解任=「かいにん」と読み、任務を解くこと。役目をやめさせること。  利益=「りえき」と読み、ためになること。もうけ。  得る=「える」と読み、自分のものにする。  殺す=「ころす」と読み、@活動できないようにする。A相手の命を絶つ。  功徳=「くどく」と読み、幸せにつながるよい行い。  仏教=「ぶっきょう」と読み、ほとけのおしえ。大乗仏教。 

いわれ(歴史)と重要度

瑜伽師地論(ゆがしじろん)41。    涅槃経。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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一殺多生