●愛別離苦

読み(ひらがな)

あいべつり く

意味

愛する人と生き別れたり、死に別れたりして、離れてしまうことの苦しみや悲しみ。

解説

親子、兄弟、夫婦など、とても親しい人との別れの苦しみを言ったことばのようです。 仏教で説く、四諦の中の苦諦の内容を具体的に示したもので、「四苦八苦」のひとつです。 この四字熟語には、出会った者は、必ず別れなければならない「会者定離」の意味も含まれていると思います。

重要語の意味

愛=「あい」と読み、@人や物を自分の近くに置きたいと思う心。A異性への好意。  別離=「べつり」と読み、別れること。別れて離れること。  苦=「く」と読み、苦しみや悲しみ。  愛する=「あいする」と読み、@いつくしむ。A異性を好きになる。B大切にする。  別れる=「わかれる」と読み、親しくしていた者が離れてしまう。  離れる=「はなれる」と読み、いっしょにいた者がへだたりを持つようになる。  苦しみ=「くるしみ」と読み、思うようにならないため心が乱れ迷うこと。  悲しみ=「かなしみ」と読み、泣きたくなるような思いがすること。  親子=「おやこ」と読み、両親と子ども。  兄弟=「きょうだい」と読み、同じ両親を持つような間がらの人。兄と弟、姉と妹など。  夫婦=「ふうふ」と読み、結婚した男と女。  親しい=「したしい」と読み、仲がよい。  四諦=「したい」と読み、仏教で説く重要な四つの真理、苦集滅道。@苦しみ。A苦しみの原因。B苦しみを滅すること。 苦しみを乗り越えるための8つの正しい道。  苦諦=「くたい」と読み、この世に生まれた者には必ず苦しみが伴うという真理。  具体的=「ぐたいてき」と読み、実際のものとしてよくわかるようす。 

いわれ(歴史)と重要度

法華経・譬喩品      大般涅槃経。   重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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愛別離苦