●赤字国債

読み(ひらがな)

あかじ こくさい

意味

政府が経常収入の不足を補填するために財政法ではなく、特例法に基づいて発行する公債。

解説

国や地方公共団体における資金の調達、管理、支出などを伴う 経済活動を財政と言います。財政の収入で中心となるのは租税ですが、 支出が収入を上まわると赤字になるので、これをおぎなうために公債を 発行することになります。つまり、国債は国の借金です。 財政法においては建設国債だけが例外的に認められていますが、 それ以外の財政の赤字をうめるための公債は禁止されています。 このため、「公債発行の特例に関する法律」を制定して、特例公債 として債券を発行しているようです。 国債証券は一般の金融機関、個人、個人投資家に発行されます。 現在(2022年末)、国債の残高は、1029兆円で、 そのうち、52%が日本銀行保有の国債になっているようです。

重要語の意味

赤字=「あかじ」と読み、収入より支出が多いこと。  国債=「こくさい」と読み、国が負う金銭上の債務。国債証券。  債=かり。借金。おいめ。  政府=「せいふ」と読み、国を統治する最高の機関。内閣と行政機関。  経常収入=「けいじょうしゅうにゅう」と読み、毎期きまって発生する収入。  補填=「ほてん」と読み、足りないものをおぎなうこと。  財政法=「ざいせいほう」と読み、国の予算と決算などの財政の基本を定める法律。  特例法=「とくれいほう」と読み、公債発行の特例に関する法律。  公債=「こうさい」と読み、国や地方公共団体が債券を発行して借金をすること。  地方公共団体=「ちほうこうきょうだんたい」と読み、地方の行政事務を住民の自治によって行う団体。 都道府県、市町村など。  経済活動=「けいざいかつどう」と読み、生活上必要となる物資を生産、分配、交換、消費する活動。  財政=「ざいせい」と読み、国や地方公共団体が行う経済活動。  租税=「そぜい」と読み、国などが経費にあてるため国民から徴収するお金。所得税、法人税、消費税、財産税など。  建設国債=「けんせつこくさい」と読み、建設的または投資的な経費。道路、橋、住宅などに用いる経費。  特例公債=「とくれいこうさい」と読み、特例として認められている国債。  債券=「さいけん」と読み、国などがお金を借りる時に発行する有価証券。  国債証券=「こくさいしょうけん」と読み、国の借金として発行する証券。  資金の調達=「しきんのちょうたつ」と読み、事業を行うためのお金を集めること。  金融機関=「きんゆうきかん」と読み、銀行など。  証券=「しょうけん」と読み、借りたことを明らかにする証明書。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆    難易度=むずかしい。   熟語分類=政経

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赤字国債


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