●曲学阿世

読み(ひらがな)

きょくがく あせい

意味

真理をねじ曲げ、世の中の人に気に入られるような説を唱えて、時勢に、こびへつらうこと。

解説

学問を身につけようとしている者が、世の成行きに合わせて、学問の本当のことを変えてしまい、 世の中の人々に好まれるようなことを言ったりしたりする、ことのようです。この四字熟語は、 漢の武帝の時、年の多い学者が若い学者に対して忠告として言った故事、「正学を務めてもって言え、曲学もって世におもねるなかれ (正しい学問を身につけてから言え、学問を曲げて世の中に気に入られるような事をしてはいけない)」から生まれた言葉のようです。 この当時の主な学問としては儒教や道教などが考えられます。

重要語の意味

曲学=「きょくがく」と読み、真理を曲げた学問。  曲げる=事実と違うようにする。  学=「がく」と読み、学問。真理を明らかにするために学ぶこと。  阿世=「あせい」と読み、世におもねる。  阿=「あ」と読み、おもねる。  おもねる=相手の気に入るようにする。  世=「よ」と読み、世の人々。世間。  真理=「しんり」と読み、@事実に一致し法則に従っていること。A正しい道理。  時勢=「じせい」と読み、時代の流れ。世の中の成行き。  こびへつらう=相手のきげんを取り、気に入られるようにふるまうこと。  成行き=「なりゆき」と読み、物事がある方向へ移り変わってゆく過程。  漢の武帝=「かんのぶてい」と読み、中国前漢の7番目の皇帝。[BC156-BC87]。 

いわれ(歴史)と重要度

史記・儒林伝。   重要度=☆☆☆

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曲学阿世


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