●虎視眈眈

読み(ひらがな)

こし たんたん

意味

相手にすきが生まれたら、すぐに、それを利用して、望みを実現しようと、じっと機会を狙っている、ことのたとえ。

解説

とらが、鋭い目つきで獲物を狙って、じっとその獲物のようすを見続けていることから生まれた四字熟語のようです。 易経という書物の「頤(い)」という占い結果を説明する時に使われている言葉で、占い結果の「頤(い)」には、「正しいものを養うことは吉である」という意味があるようです。 頤は、「したあご」という意味があり、「おとがい」または「あご」とも読みます。 易経の中では、「養うものが、正しければ虎視眈眈としていても悪いことではない」という用い方をしているようです。

重要語の意味

虎視=「こし」と読み、虎が鋭い目で見ること。  耽耽=「たんたん」と読み、動物が鋭い目で獲物を見続けるようす。  虎=「こ」と読み、とら。  視=「し」と読み、みること。  耽=「たん」と読み、にらむ。ねらい見る。  すき=気持ちがゆるんでいる時。油断している時。  機会=「きかい」と読み、何かをするのにちょうどよい時。チャンス。  獲物=「えもの」と読み、食べ物として捕らえようとする動物。  狙う=「ねらう」と読み、あるものを見て自分のものにしようと見続けること。  養う=「やしなう」と読み、育てること。(飲食が身体を天地が万物を聖者が賢者を育てる。)  易経=「えききょう」と読み、中国の古い占いの書。64この占い結果が記述されている。 

いわれ(歴史)と重要度

易経・頤(い)。   重要度=☆☆☆

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虎視眈眈


【儒教の易経】