●夏炉冬扇
読み(ひらがな)かろ とうせん |
意味時期はずれで、役に立たないもの、のたとえ。 |
解説時期が合わない為に、必要とならないものを意味しているようです。また、 役に立たない人や才能と、意見や思想などのたとえでもあるようです。 夏の暑い日に、囲炉裏(いろり)で暖まるようなことはしませんし、冬の寒い時に、うちわは使いませんので、このように表現するようです。 また、松尾芭蕉は、「柴門の辞(さいもんのじ)」という中で、自分の俳句は夏炉冬扇のようである、と用いているようです。 その時は不要なものでも、ある時期が来れば、必要となるという意味も含まれているようです。 |
重要語の意味夏=「か」と読み、なつ。日ざしが強く暑い時。 炉=「ろ」と読み、囲炉裏。いろり。火鉢(ひばち)。 囲炉裏=「いろり」と読み、床を正方形にして真ん中で火を灯し暖かくしたり煮物をしたりするところ。 冬によく使われる。 冬=「とう」と読み、ふゆ。風が冷たく寒い時。 扇=「せん」と読み、おうぎ。うちわ。 うちわ=あおいで風を起こし涼むもの。夏に使うもの。 時期はずれ=その時あることをするのに合わないこと。 役に立たない=必要でない。用いない。 松尾芭蕉=「まつおばしょう」と読み、江戸時代初めの俳人。各地をまわって多くの俳句を残した人。「おくのほそ道」が有名。[1644-1694]。 |
いわれ(歴史)と重要度論衡(ろんこう)。 重要度=☆☆☆ |
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