●勧善懲悪

読み(ひらがな)

かんぜん ちょうあく

意味

善い行いを勧(すす)めて、悪い行いを懲(こ)らしめること。

解説

他の人が、道理にあった正しい行いをするように活動し、また、道徳的、社会的きまりに反している行いをした人に対して、 悪いことを2度としないように思わせること、のようです。この四字熟語が書かれている本、春秋左氏伝には、 「春秋という歴史書の記述は、善をすすめ悪をこらしめている」という説明があるようです。 春秋は、儒学の重要な本、五経のなかのひとつです。

重要語の意味

勧=「かん」と読み、すすめる。  勧める=「すすめる」と読み、あることを実行するよう働きかける。奨励する。  善=「ぜん」と読み、よいこと。このましいこと。  懲=「ちょう」と読み、こらしめる。  懲らしめる=「こらしめる」と読み、悪行を責め2度としないように思わせる。  悪=「あく」と読み、わるいこと。  善い行い=「よいおこない」と読み、道理にかなった正しいおこない。  悪い行い=「わるいおこない」と読み、道徳的社会的きまりに反してしるおこない。  おこない=なにかをすること。  春秋=「しゅんじゅう」と読み、古い中国の歴史書。BC722-BC481年までの魯の国に関し、いつどこでだれが何をしたか、 また自然災害などを箇条書きにした書物。孔子が整理したとも伝わる。  春秋左氏伝=「しゅんじゅうさしでん」と読み、春秋の記述について、さらに詳しく解説を加えた書物。 作者、左丘明(さきゅうめい)は孔子と同時代の人とも伝わる。  儒学=「じゅがく」と読み、孔子を祖とする政治と道徳に関する学問。  五経=「ごきょう」と読み、易経、書経、詩経、礼記、春秋。 

いわれ(歴史)と重要度

春秋左氏伝・成公十四年。   天神記。   重要度=☆☆☆

スポンサードリンク

勧善懲悪


.