●禍福無門

読み(ひらがな)

かふく むもん

意味

わざわいやしあわせは、人が招くもので、禍福の入ってくる門が、あるわけではない、ということ。

解説

わざわいやしあわせは、自分自身の行いが招くもので、わざわいを持ってくる神の出入り口や、しあわせを持ってくる神の出入り口が、あるわけではない、ということかと思います。 悪いことをすれば、それがもとになってわざわいがあらわれ、善いことをすれば、それがもとになって、しあわせになれる、ということかと思います。 また、「禍福門なし、唯人の招く所(かふくもんなしただひとのまねくところ)」とも言い、意味は、「禍福に門はなく、ただ、人が禍や幸せを招くもの」、となると思います。 「禍福」には、神をあらわす、「しめすへん(示)」が使われていますので、その意味から考えてみますと、 神のとがめやめぐみは、人の善悪の行いが、引き寄せる、という意味があるのだと思います。

重要語の意味

禍福=「かふく」と読み、思いがけないわざわいとしあわせ。  わざわい=よくないことがおこること。  しあわせ=よいことがおこりめぐまれること。  禍=@わざわい。災難。A神のとがめ。  福=@さいわい。しあわせ。A神からさずかる助け。  無門=「むもん」と読み、門がないこと。  門=「もん」と読み、出入り口。  行い=「おこない」と読み、何かをすること。しゃべったりすること。  招く=「まねく」と読み、@引き寄せる。自分のほうへこさせる。A悪いことなどを引き起こす。  所=「ところ」と読み、 、、、するところとなる。 、、、するもの。 

いわれ(歴史)と重要度

春秋左氏伝・襄公二三年。   重要度=☆☆☆

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禍福無門


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