●不惜身命

読み(ひらがな)

ふしゃく しんみょう

意味

仏法のためには、からだもいのちも惜(お)しまないこと。また、そのような心構え。

解説

仏教を身につけ実践するため、つねに、命を捨てる覚悟で努力しようとする態度のようです。 法華経の中では、次のように語られています。「もしある人が、いつも、慈心を清め整えようとし、 身命を惜しまずに努力している者があれば、その人のために法華経を説くべきである。」と。 仏法を謗る者や仏法を求めようとしない者には、法華経を説いてはならない、という説法の流れの中に出てくる四字熟語のようです。

重要語の意味

不惜=「ふしゃく」と読み、惜しまないこと。  不=せず。前の文章を打ち消す言葉。  惜=惜しむ。  惜しむ=「おしむ」と読み、だいじにする。捨てるのをいやがる。ものおしみする。  身命=「しんみょう」と読み、からだといのち。特にいのちのほうをいう。「しんめい」とも読む。  命=「いのち」と読み、生きていくためのちから。寿命。生命力。  仏法=「ぶっぽう」と読み、お釈迦さんの教え。仏教。お釈迦さんが説いた真理に関する教え。  心構え=「こころがまえ」と読み、何かをしようとする時の心の準備。覚悟。  覚悟=「かくご」と読み、こころがまえ。  慈心=「じしん」と読み、慈悲の心。  慈悲=「じひ」と読み、仏や菩薩が人々を大切にしてあわれむこと。仏や菩薩が衆生の苦を抜いて楽を与えること。  法華経=「ほけきょう」と読み、大乗仏教のお経のひとつ。主に宇宙の統一的真理としての妙法と お釈迦さんが永遠の仏であることを示す久遠仏を説く。  謗る=「そしる」と読み、悪口を言う。  説法=「せっぽう」と読み、仏教が何であるかを説いて聞かせること。 

いわれ(歴史)と重要度

法華経(ほけきょう)・譬喩品(ひゆほん)。   重要度=☆☆☆   

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不惜身命