●孤雲野鶴

読み(ひらがな)

こうん やかく

意味

世俗を離れた人のたとえ。

解説

人里離れて、ぽつんと一軒の家に住んでいる人をたとえた言葉のようです。 空にひとつだけ浮かんでいる雲と、野原に一羽の鶴が遊んでいるようすから 生まれた四字熟語のようです。 また、似ている言葉に、「閑雲野鶴」もあります。 人里から離れた自然の中にいると、心地よく、さわやかな気持ちになれるのだと思います。

重要語の意味

孤雲=「こうん」と読み、@空に浮かぶひとつだけのちぎれ雲。A孤独の人。  野鶴=「やかく」と読み、@野に遊ぶ一匹のつる。A俗世間から離れ仕官しない人のたとえ。  孤=ひとり。ひとつ。  雲=くも。  野=町はずれ。いなか。のはら。  鶴=つる。仙禽。  世俗=「せぞく」と読み、世間の人。世間の人が多く集まっていること。  離れる=「はなれる」と読み、2つのものの間が長くなる。遠くなる。  人里=「ひとざと」と読み、人の住んでいる家が集まっているところ。  ぽつんと=ぽつりと。他の集まりから離れてひとつだけあるようす。  一軒=「いっけん」と読み、家がひとつだけあること。  浮かぶ=「うかぶ」と読み、空中にとどまっている。  雲=「くも」と読み、空に浮かんでいる白や灰色をした水や氷の粒のあつまり。  野原=「のはら」と読み、草などが生えている広いところ。  鶴=「つる」と読み、大型の水鳥で足と首が長く美しいとり。  遊ぶ=「あそぶ」と読み、好きなことをして楽しむ。  閑雲野鶴=「かんうんやかく」と読み、自然の中でゆったりと暮らすこと。  自然=「しぜん」と読み、人の力がおよんでいない場所。山川草木。  心地=「ここち」と読み、心の中の状態。気分。  仙禽=「せんきん」と読み、仙界に住む鳥。 

いわれ(歴史)と重要度

劉長卿(りゅうちょうけい)の詩。   菜根譚・後集107。   重要度=☆       難易度=ふつう

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孤雲野鶴


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