●守株待兎
読み(ひらがな)しゅしゅ たいと |
意味古い習慣にこだわり、融通がきかないたとえ。 |
解説昔からある、ならわしを守り続けているため、その時、その場に応じて、うまくやっていくことが、 できないたとえのようです。つまり、時代の変化に対応できないたとえのことと思います。 また、一度うまくできたことが再び起こるのではないかと期待し続けるたとえにも使われるようです。 もとの意味は、「株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)」で、そのいわれは次のようなものです。 昔、中国の農民が、偶然、切り取った木のみきに、兎がぶつかり死んだものを拾いました。同じように、 兎が手に入るのではないかと、畑の仕事をやめ、切り株に兎がぶつかるのを待っていた、という伝説がもとに なっています。兎が切り株にぶつかるという、もう2度と起こりそうもないことを待っている愚かさを、あらわした四字熟語のようです。 |
重要語の意味守=まもる。ダメにならないように保つ。 株=かぶ。木のみきの地上に出ている最も下の部分。きりかぶ。 待=まつ。 兎=うさぎ。 古い=「ふるい」と読み、むかしからある。新しくない。 習慣=「しゅうかん」と読み、長く行われて、そのことがあたりまえになっていること。ならわし。 こだわる=ささいなことに気を使う。あることを固く守り続ける。 融通=「ゆうずう」と読み、その場その場で上手にものごとを片づけてしまうこと。 時代=「じだい」と読み、今、生きているその時。 変化=「へんか」と読み、社会のあり方やようすなどが変わっていくこと。 対応=「たいおう」と読み、ある事に対して応じること。 再び=「ふたたび」と読み、もういちど。 起こる=「おこる」と読み、発生する。 期待=「きたい」と読み、そうなってほしいと思って待つこと。 いわれ=それがなぜ起こったかの理由。 農民=「のうみん」と読み、田んぼや畑で、いねやむぎ、やさいなどを作る人。 偶然=「ぐうぜん」と読み、たまたま。 拾う=「ひろう」と読み、自分のものにする。 畑=「はたけ」と読み、やさいやこくもつを作る土地で、水をはらないもの。 仕事=「しごと」と読み、農業の作物を作るために体を動かすこと。 伝説=「でんせつ」と読み、昔から伝わっているものがたり。 愚かさ=「おろかさ」と読み、かしこくないようす。 |
いわれ(歴史)と重要度韓非子(かんぴし) 重要度=☆☆☆ 難易度=ふつう。 |
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